好きだった漫画家の話

好きだった漫画家の話をします。


小学生低学年の頃ですかね、

生まれて始めて好きを自覚した漫画家がいまして、彼で自我の確立をやりました。


その頃はというと幼いながらもインターネットの海にブクブクと溺れる先見性のあるキッズになっていまして、ぱんぞう屋、おもしろフラッシュ、アサメグラフ、ふたば虹裏と順調に歩速を高めていっていたのですが、大体グラフのフのあたりでWeb漫画に傾倒しました。


周りがワンピース、NARUTOBLEACHを見て育つ中、僕はべどらぶ、蒸し暑いからぬぐー、そしてテニスの覇王様を見て育ったのです。


当時僕は二次エロへの発芽を済ませたばかりだったので

Web漫画サイトのリンクを転々としている内に自然と彼の漫画へと辿り着きました。

子供ながらに「シコリティがハチャメチャに高いな…」と思ったのを覚えています。(?)


恐らくはこれが原因では小学校高学年を過ぎる頃には正規ルートから脱しました。

その後もたのしいおはなしは沢山あるのですが、記憶している限り、僕のアイデンティティの始まりなのは間違っていないと思っています。


未だに彼の漫画を月一で読みます。

未だに好きです。

小学生低学年の時に好きだったものを今でも好きでいられるのは、何というか、幸せな事かなと感じます。


その漫画家なのですが、僕が20歳になった年の、年初めに亡くなられました。

作品は残っています。書きかけのままです。


亡くなったのを知ったのはTwitterで、その時僕は家族と彼女と一緒に夕飯を食べていました。

食卓でおもむろに号泣し始めたのでみんな困っていました。


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おしまい